糖尿病
糖尿病
糖尿病は、その原因や病態によっていくつかの種類に分類されます。主なものとして以下のものがあります。
膵臓のインスリンを分泌する細胞が破壊され、インスリンの分泌量が極端に少なくなることで発症します。自己免疫疾患などが原因と考えられており、小児や若年者に多く見られます。インスリン注射による治療が必須となります。
インスリンの分泌量が相対的に不足したり、インスリンの働きが悪くなったりすることで発症します。遺伝的な要因に加え、肥満、運動不足、食生活の乱れなどの生活習慣が深く関わっていることが多く、糖尿病患者様の多くがこのタイプです。
妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病です。妊娠によるホルモンバランスの変化がインスリンの働きを悪くすることが原因と考えられています。出産後には血糖値が正常に戻ることが多いですが、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高まります。
遺伝子の異常、他の病気、薬剤などが原因で発症する糖尿病です。
ご自身の糖尿病のタイプを正確に把握することは、適切な治療を受ける上で非常に重要です。
糖尿病の原因は、その種類によって異なります。
明確な原因はまだ解明されていませんが、自己免疫反応により膵臓のインスリン産生細胞が破壊されることが主な原因と考えられています。遺伝的な要因やウイルス感染などが関与する可能性も指摘されています。
遺伝的な体質に、過食、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣が複合的に関与して発症することが多いです。加齢やインスリン抵抗性を高めるホルモンなども影響します。
妊娠によるホルモンバランスの変化、特にインスリンの働きを抑えるホルモンの分泌が増加することが原因と考えられています。
遺伝子の異常、膵臓の病気、内分泌系の病気、ステロイドなどの薬剤の使用などが原因となることがあります。
ご自身の生活習慣や家族歴などを考慮し、どのような原因で糖尿病を発症した可能性があるのかを知ることは、治療や予防につながります
糖尿病を放置すると、高血糖の状態が慢性的に続くことで、全身の血管や神経が障害を起こし、様々な合併症を引き起こす可能性があります。これらの合併症は、生活の質を著しく低下させるだけでなく、生命に関わることもあります。
主な合併症としては、以下のものが挙げられます。
糖尿病性網膜症
目の奥の網膜の血管に傷がつき、視力低下や失明につながる可能性があります。
糖尿病性腎症
腎臓の機能が低下し、最終的には透析が必要になることがあります。
糖尿病性神経障害
手足のしびれや痛み、感覚麻痺などが起こり、重症化すると潰瘍や壊疽を引き起こすことがあります。
動脈硬化
血管が硬く狭くなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。
その他
感染症にかかりやすくなる、認知症のリスクが高まるなど、全身に様々な影響が出ることがあります。
合併症は、自覚症状がないまま進行することが多いため、定期的な検査と適切な血糖コントロールが非常に重要です。
糖尿病に気づくきっかけは人それぞれですが、以下のようなケースが多いです。
健康診断での異常
会社の健康診断や自治体の特定健診などで、血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が高いと指摘された場合。
自覚症状の発現
上述のような喉の渇き、多飲、多尿、体重減少などの症状が現れた場合。
合併症の出現
目のかすみ、手足のしびれなど、合併症の初期症状が現れた場合。
家族歴
家族に糖尿病の人がいる場合、自身も発症しやすい傾向があるため、注意して健康状態を観察している中で気づく。
他の病気の検査中
他の病気の検査中に、偶然血糖値が高いことが判明した場合。
妊娠中の検査
妊娠糖尿病のスクリーニング検査で異常が見つかった場合。
少しでも気になる症状や健康診断での異常があった場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
糖尿病の診断は、主に血液検査によって行われます。主にHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を用いて評価します。
過去1~2ヶ月間の平均的な血糖値を反映する指標です。6.5%以上の場合、糖尿病と診断されます。その後も定期的に測定し、治療の効果判定にも用います。
この検査結果に加え、問診(症状、既往歴、家族歴など)や尿検査の結果などを総合的に判断して、糖尿病の診断が確定されます。
糖尿病の治療の目的は、血糖値を適切な範囲にコントロールし、合併症の発症や進行を防ぐことです。治療の基本は、以下の3つです。
バランスの取れた食事を規則正しく摂ることが基本です。エネルギー摂取量を適切に保ち、血糖値を急激に上げにくい食品を選ぶ、食物繊維を積極的に摂るなどが重要です。
適切な運動は、インスリンの働きを高め、血糖値を下げる効果があります。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、筋力トレーニングなどを積極的に行うことが推奨されます。
食事療法や運動療法だけでは血糖コントロールが難しい場合、飲み薬やインスリン注射などの薬物療法が行われます。患者様の病状やライフスタイルに合わせて、適切な薬が選択されます。
これらの治療法は、患者様一人ひとりの状態に合わせて提供されます。医師や管理栄養士などの専門家と協力しながら、根気強く治療を続けることが大切です。
糖尿病の合併症は、高血糖の状態が長期間続くことで、全身の様々な臓器や組織に障害が起こるものです。主な合併症としては、以下のものが挙げられます。
糖尿病性網膜症
視力低下、失明
糖尿病性腎症
腎機能低下、透析
糖尿病性神経障害
手足のしびれ、痛み、感覚麻痺、自律神経障害
動脈硬化
心筋梗塞、脳卒中、足の血管の病気(閉塞性動脈硬化症)
合併症
合併症は、早期発見と適切な血糖コントロールによって、発症や進行を遅らせることが可能です。定期的な検査を受け、医師の指示に従って治療を継続することが重要です

上野御徒町内科クリニックは、糖尿病の専門的な知識と経験豊富な医師が、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っております。「もしかしたら糖尿病かもしれない」とご心配な方、健康診断で血糖値の異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
当院では、詳細な検査を行い、正確な診断に基づいた適切な治療をご提案いたします。食事療法、運動療法、薬物療法など、患者様のライフスタイルや病状に合わせた治療計画を立て、安心して治療に取り組めるようサポートいたします。
また、合併症の早期発見・早期治療にも力を入れており、定期的な検査や生活指導を通じて、患者様の健康維持をサポートいたします。
上野・御徒町エリアで糖尿病の診察をご希望の方は、ぜひ上野御徒町内科クリニックへお越しください。皆様の健康を全力でサポートさせていただきます。
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